こういうことを言うと「気持ち悪い」って言われるんですけど、これは僕の本心ですから。ウソをついてまでつき合いたくないので、初めから全部さらしていくことが大事じゃないかなと。

「高校時代。ヤンキーとオタクしかいなかったんですが、僕はオタクにもいじめられました」(村本)

 子どものころは年下とばっかり遊んでましたね。自分が小6か中1ぐらいのときに、同級生と遊ばずに小1とか小2と遊んでました。「井の中の蛙、大海を知らず」って言いますけど、僕は大海に出てサメとかに食われるよりも、井戸の中にいるほうが居心地がいいんですよね。だからあえて自分より知恵も力も劣る弱者ばっかりを周りに引き連れてました。

 それは今も一緒です。後輩芸人と遊ぶときにも、売れてなくて顔も不細工で僕に刃向かってこないイエスマンだけを2、3人連れて行動するんですよ。

 そのなかにたまに、オリエンタルラジオの藤森(慎吾)とかが入ってくるんですけど、僕はそれを「特定外来生物」って呼んでます(笑)。アイツは琵琶湖のブルーギルみたいなもんで、僕らの生態系を壊すんですよ。僕は誰にも邪魔されず、小さい井戸で静かに暮らしたい。それでいいんです。

 僕の相方は王国から亡命するヤツが多くて、今までに10人以上替わっているんです。結局、彼女も相方も後輩も僕にとっては一緒なんですよ。全部自分のものにしたいから、彼女に対する扱いをそのまま相方とか後輩にも引き継がせているんです。