アドラー研究者・岸見一郎の心理分析
自由に生きていて考え方が健全
すごく健全な考え方を持っていらっしゃると思います。「僕のことを嫌いな人は僕も嫌い」というのがいいですね。確かに、近い関係にある人同士は、お互いに同じことを考えているものなんです。自分が相手を嫌いなら、相手も自分のことを嫌いだということが多い。まさに品川さんのおっしゃるとおりです。世の中の多くの人は、誰かに嫌われていると、その人に意識が向いてしまうものです。それを気にしないでいいと割り切れるのは、品川さんが精神的に健康である証拠。「嫌いな人は自分にとって要らない人だからべつにいい」という割り切り方は個人的に好きです。自由に生きているからこそ、自分のことを嫌う人もいる、ということをよく理解されていますね。
(編集&文・ラリー遠田 文・落合由希 写真・石井 健、木村哲夫)
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岸見一郎/古賀史健著
『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え』
【内容紹介】
世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。
本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。
【本書の主な目次】
第1夜 トラウマを否定せよ
第2夜 すべての悩みは対人関係
第3夜 他者の課題を切り捨てる
第4夜 世界の中心はどこにあるか
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