英語の勉強をはじめる前にこそ、発音練習をする
もう、おわかりでしょう。
「英語ができるようになってから発音練習をする」ではなく、「英語の勉強をはじめる前にこそ、発音練習をする」が正しいのです。
もし、みなさんのなかにこれまで
「まだ単語力もないのに、発音練習なんかしても意味がない」
「ネイティブとまともに会話もできないのに、発音練習なんて早すぎる」
「発音練習なんて、すでにペラペラの人がやればいいんじゃないの?」
と考えていた人がいれば、今すぐ考えを改めてください。発想そのものが間違っています。
さらに言えば、もし義務教育で英語学習がはじまる時点で、きちんと正しい発音を教えれば、日本人の英語力は飛躍的にアップするはずです。近年さかんに行われている外国人講師の採用や、短期の交換留学などよりも、何倍も効果があるでしょう。
ところが残念ながら現時点では、中学1年生の1学期に「エ〜ビ〜シ〜ディ〜イ〜エフジ〜♪」とカタカナ語のいい加減な発音でアルファベットを覚えたままの状態で、中高6年間の英語学習に突入します。
繰り返しますが、発音は、すべての英語学習の基礎です。
最初にこの基礎をマスターしないまま、いくら勉強をしても何も蓄積されていかないのです。日本人の英語がいっこうに上達しない最大の原因は、ここの点にあると確信しています。次回(8月29日掲載予定)は「ネイティブっぽい発音」にまつわる誤解について書いていきます。