年頭早々に、財務大臣が藤井裕久氏から菅直人氏に交代した。
菅氏は今まで通り副総理の地位にあり、その上、経済・財政担当相も自ら要請して兼ねることになった。
内政・外交両面で加速する
「鳩山はずし」
さて、過去の内閣において、副総理が経済政策と財政政策の最高責任者になった例があるだろうか。私は知らない。
彼はこれで内政全般を仕切る内閣の大黒柱になった。
一方、普天間問題では突如として平野博文官房長官が沖縄を視察するなどして精力的に動き出した。鳩山由紀夫首相には「首相は黙っていて下さい。この問題は私に任せてほしい」と啖呵を切ったという。(1月11日 日経)
これで、外交・安全保障は、官房長官と外相、防衛相が引き受けるらしい。
この新体制は、内政・外交両面での「鳩山はずし」を感じさせる。
鳩山首相がガマンさえすれば、この体制も悪いことではない。事実、世論調査の内閣支持率も微増に転じている。(共同 47.2%から50.8%へ)
菅副総理に期待が集まる
財務省改革の行方
閣内で突出した地位を確保した菅副総理・財務相、経済・財政担当相には、あらためて次の2つの面で大きな成果を期待したい。