淮海中路を少し東に行くと、日系イタリア料理のサイゼリヤがあって、週末は若者で賑わっている。トマト味シーフードスパゲッティは13元(約220円)だ。東京都中央区では499円なので、こちらは地元の購買力に合わせて価格を抑えている。

中国・上海の繁華街にあるダイソー。日系であることをアピールしている
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 この向かいのビルには、ダイソーがある。「DAISO JAPAN」「日本品質並行輸入」と日系である点を強調している。こちらでは「10元ショップ」で約170円と日本より高いが、意外に客が入っていた。商品の大半は中国製だが、日系企業が管理していることが消費者に安心感を与えている。

 淮海中路をもうちょっと東に行くと、ユニクロの巨大旗艦店がある。ここも週末はかなりの混雑だ。

 日本で報道を見ていると、中国人は激烈な反日感情を持っているかのような印象を受けやすい。そういう人も中にはいるが、中国の多くの消費者は、品質やコストパフォーマンスを吟味して、財布からお金を出そうとする。中国ではまだまだビジネスチャンスを発見できると感じている日系企業の駐在員は多い。

 中国の不動産市場は調整期に入っているが、13億人の多様な経済なので、伸び得る市場を見つけることは可能だろう。それゆえ、現地の多くの日本人ビジネスマンは、安倍晋三首相と習近平国家主席の首脳会談を切に願っている。

(東短リサーチ代表取締役社長 加藤 出)