では、社会を変えるのは誰なのか?
政治以外のどんな手段で、変えていくことができるのか?
社会を変えるのは私たち一人ひとりの市民であり、社会を変えていく手段のことを、「ビジネス」と呼ぶ。それが私の答えです。
理想の医療を実現するために大学病院を飛び出した私は、自前の病院をつくり、さらなる理想を求め、今度は日本を飛び出しました。自分の掲げる理想の医療について、日本の常識や法制度がそれを許さないのなら、まずは海外で実現する。口先の理想論を唱えるだけでなく、自らが「やってみせる」。そして自分の主張が正しいことを証明した後、そのシステムを日本に「逆輸入」する。
こうしていま、われわれはカンボジアをはじめとした東南アジア諸国に参入し、まったく新しい医療の形を実現しようとしています。
日本に住むみなさん方からすると、カンボジアの医療が変わったところで、自分たちの社会はなにも変わらないと思うでしょう。
しかし、世の中はドミノのように連鎖しています。カンボジアの地で倒した「最初の1枚」が、やがて長大なドミノ倒しとなって日本社会を変えるようになる。あらゆる歴史的事件やイノベーションとは、誰かの倒した「最初の1枚」によってドミノ倒しのように雪崩を打って激変していったのです。
(続く)
【新刊のお知らせ!】
医療業界最大の変革者が、
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北原茂実 著
『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』
【内容紹介】
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自身の経営する医療法人が行う「地域通貨による診療」「医療法人の株式会社化」などが、なぜ「人を幸せにし」「業界や社会を変える」ことにつながるのかを深く掘り下げ、さらには、現在38.5兆円規模の医療産業を60兆円に成長させるシナリオを示す。
今まで「聖職」とされてきた医療の常識をはるかに飛び越え、ビジネスとして、産業として医療をとらえる北原氏の熱い信念に満ちた書!!
【本書の主な目次】
はじめに
第1章 日本を襲う「2030年問題」
第2章 善意では、社会は1ミリも動かない
第3章 ドミノの「最初の1枚」を倒す
第4章 「リバース・イノベーション」で社会を変える
終章 「経世済民」のために働く
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