この連載を数回でも読んでくださったことがある方にはわかっていただけるはずだが、この場合、体を円滑に機能させるための栄養が足りないことが、同じものを食べても体重が増え続けてしまう大きな要因となっている。

「タンパク質不足ですね」……と、何度口にしたかわからないくらいの理由をここでも言うことになった。芸人だったら、とっくにテレビから消えてしまっているような使い古されたネタは、今でも驚きと共に迎えられることが多い。

主菜不足が失敗の最大原因
「食べる量を増やす」ダイエットのポイント

 クライアントのほとんどが、「食べる量を減らす」ことではなく「食べる量を増やす」ことで痩せていく。

「これ以上、食べる量を減らせない!」
「食べていないつもりなのに痩せない!」

 そういう気持ちがあったら、炭水化物がメインの主食(エネルギー源となるもの)、タンパク質がメインの主菜(からだをつくるもの)、野菜や海草がメインの副菜(からだの調子をととのえるもの)の3コマのうち、大きく欠けているものがないかまずは振り返った方がいい。この方の場合には、昼も夜も主菜が欠けていることにダイエットがうまくいかない理由がある。ソーセージやハムなどは肉を原料としているが、加工の過程で、同じ100gあたりの肉と比べるとタンパク質の含有量がどうしても落ちてしまう。

「太るってことは食べ過ぎなんだと思っていた。食べていないことに気がつかなかった」

 そう言っていたAさんは、これまでびくともしなかった体重が、1週間ほど経って1.5kg落ちたことを報告してくれた。夜のコンビニサラダに豆腐や卵のようなタンパク質をプラスすること、週末に朝食に使えそうな食材の下処理をしておくこと。心がけたのはこの2点だった。

・鶏肉を電子レンジで加熱し、朝のサラダやサンドイッチの具としてすぐ使えるようにする
・あると便利な卵を欠かさずに買っておくようにする
・たまに早く帰れるとき、夕飯を作っている間にサーモンなどを焼いておく
・タラのように淡泊でスープに入れやすいものは、一切れを四等分くらいにして冷凍しておく