先日、知り合いの編集者さんから「“置き換えダイエット商品の勝手にランキング”をしようと思うんですけど、何が良いかコメントいただけませんか?」と電話がかかってきた。

 食事の代わりに用いる「置き換えダイエット商品」といえば、粉末を水で溶いたものを飲むタイプのものが思い浮かぶ。ゼリー飲料タイプなどもあるが、いずれも持ち歩けるので場所を選ばないし、料理が苦手な人でも労力をかける必要がないため、始めるハードルは高くない。私も経験者のひとりだが、挫折した者のひとりでもある。こうしたダイエットに苦労した体験は、「ダイエット継続のカギは食欲とストレスのコントロールにある」ことを教えてくれた。

週2回程度の利用でOK?
何を選ぶかより重要な「継続」

 おいしいものを食べるのは本能的な喜びであるし、食欲は人間の三大欲求のうちのひとつ。それを極力守らなければ、そのダイエットは茨の道になる。

 時折、ダイエット目的のクライアントさんの中に「若い頃にも一度ダイエットしてすごく体重を落としたんですけど…」という、置き換えダイエット成功者がいたりする。そんな方に出会ったときは、心の底から尊敬してしまう。あれが続けられたなんて、相当な根性と忍耐力の持ち主だ。

 ただ、その生活は思うように続かない。クライアントさんの話を聞く限り、一番長くても半年くらいだったように思う。痩せる努力をしていても、「太る要因」の方のケアをしなければ、遅かれ早かれ体重は元に戻るか、以前よりも増えてしまう。

 冒頭の話に戻ると、置き換えダイエットに関していえば、各商品について追究する以前に、まず、続けられるかどうかの方がポイントとなる。どんなに良いものでも、悪いものでも、3日で終わるようなものなら大差ない。サプリのような長期利用も考えにくい。何かその企画のお役に立てることがあるだろうか…と考えこんでいると、編集者さんがこう疑問を投げかけてきた。

「あのですね、まずは手当り次第置き換えダイエット食品をそろえてみたんですけど、値段に関係なく、どれも添加物とか多いんです。これ、むしろ身体に悪いんじゃないかと思って」

「確かに…」と言いながら、思わず、苦笑してしまった。