日本で初めて「日本経営品質賞」を二度受賞、12年連続増収増益中の「株式会社武蔵野」社長でありながら、指導500社中100社が過去最高益、13年連続倒産企業ゼロという“経営のカリスマ”の小山昇氏。『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 を発売したばかりの著者に、「最強の組織をつくる方法」を聞いてみた。

日本企業を襲った「3大ショック」
にひるまず「12年連続増収増益」!

 2007~2014年、日本経済は100年に一度と言うべき、「3大ショック」に襲われました。

◆1.リーマン・ショック(2008年9月)
◆2.東日本大震災(2011年3月)
◆3.消費税が8%にアップ(2014年4月)

 王者のトヨタ自動車でさえ、一時はどん底に突き落とされました。
 小さい会社なら、なおさらつらく苦しい7年だったでしょう。

 2015年10月には消費税が10%になる見込みですから、経営を取り巻く環境は厳しさを増していきます。

 しかし、私が社長を務める「株式会社武蔵野」は、3大ショックにもひるむことなく、12年連続で増収増益を続けています。

 激変する経営環境の中で、それでも「増収増益」を確保できているのは理由があります。それは、

「社長の価値観を全社員が共有している」

 からです。

 社長と社員の価値観がそろっていると、会社の存続を揺るがす危機が起きたときでも、すぐに一丸となって社長の指示どおりに動くことができます。

 トップの私が「右を向け」と命じれば、ただちに全員が右を向く。そして社員は命じられたことに疑問を挟まず、的確かつ迅速に実行する……。

 だから武蔵野は、強いのです。

 一方で、価値観がそろっていない組織は、いざというピンチに直面したとき、しのぐことができません。結束する力が弱いからです。