これまで国外への情報発信がなかなかできなかったウクライナだが、ポロシェンコ大統領から有名ブロガーまで、多くのウクライナ人がSNSやブログを使って積極的に情報を発信している。これに外国語ニュースチャンネルが加わることで、ウクライナ側の見方も世界中に発信し、ウクライナという国をより理解してもらいたいというのがウクライナ・トゥデイの狙いだ。プシュノバさんが続ける。

「今はどうしても東部の戦争に関するニュースを伝えなくてはいけませんが、平穏が戻った際にはポーランドやチェコといった他の東欧諸国のニュースもウクライナから世界に発信したいと思っています。一方的な報道を世界中に発信するロシアに対抗する形で、しばらくはウクライナの視点から戦争報道を続けるつもりです」

先行きは不透明だが
固まりつつあり欧州諸国の態度

 3日の夕方にはウクライナのポロシェンコ大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談を行い、ウクライナ東部での親ロシア派民兵との戦闘について“恒久的な停戦”を実施することで合意したという速報が流れた。

 ポロシェンコ大統領はメディアに対し「合意が得られた」とコメントし、プーチン大統領のスポークスマンも「問題解決のための考えを共有することができた」とコメントしたため、“恒久的な停戦”と解されたが、1時間もしないうちにロシアの国営ノーボスチ通信が「2人の大統領は問題解決に向けて協議したが、何も合意には至っていない」という政府関係者の談話をツイッターに投稿している。情報戦と現場の混乱ぶりが伺える。

 遡ること一週間前の8月26日、両国大統領がベラルーシのミンスクで行った会談でも合意点を見出すことはできず、その後ウクライナ東部での戦闘は激化している。

 今回の電話会談で、ポロシェンコ氏とプーチン氏がどのような落としどころを見出そうとしたのかは不明だ。また、仮に停戦が発効されたとしても、ウクライナ東部を誰がコントロールするのか、親ロシア派民兵はウクライナ東部に残るのかなど、今後の情勢に関しては不明な点が多すぎる。

 ただ、この1週間で明確になり始めたことも幾つかある。