日本で初めて「日本経営品質賞」を二度受賞、12年連続増収増益中の株式会社武蔵野社長でありながら、指導500社中100社が過去最高益、13年連続倒産企業ゼロという“経営のカリスマ”の小山昇氏。『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 を発売直後の著者に、「社員の感性はどうしたら磨かれるか」を聞いてみた。
感性を磨く訓練の場=「環境整備」!
社員全員が「頭のいい人」になれる
みなさんに質問です。
「頭がいい人」とは、どのような人だと思いますか?
一流大学を卒業した人ですか?
一流企業で働く人ですか?
記憶力がいい人ですか?
私が考える「頭がいい人」とは……、
「すぐれた感性と、正しい判断力を備えている人」
のことです。
では、もう一つ質問します。
どうすれば「感性」は磨かれると思いますか?
たくさん勉強して、たくさん知識を詰め込んでも、感性は磨かれません。
感性を磨くには、「実際に体験してみる」のが一番です。
指示されたことは、とりあえずやってみる。やってみれば、「あっ、そうか。こうなっているのか」と気づきます。
感性とは、この「気づき」によって高められるものです。
そして、新しい体験を通し、「ああ、なるほど。そういうことだったのか」と発見を重ねていくうちに、物事の判断力も正確になっていきます。
感性は、持って生まれたものではありません。
持って生まれたものは「素質」と言います。素質は、鍛えることができません。
しかし、感性は、訓練によって磨くことができる。
ということは、体験をして、気づきを積み重ねていけば、すべての人が「頭のいい人」になれるのです。
だから社長は、社員にたくさんの「体験」を与えなければいけません。
会社が社員に「訓練の場をどれだけ提供できるか」によって、業績は変わります。
そして、「感性を磨く訓練の場」こそ、「環境整備」なのです。