朝は苦手だという人は多い。しかし、その大半は体質ではなく、ただの甘えである。たくさん眠れる時はうれしいし、起きることが面倒だと思う朝は多いものである。人間は寝ることが大好きだ。
日曜日。なんとなく目が覚める。今日はまだ起きなくていい。そう思った瞬間、幸せを感じるのが人間だ。
だが、早起きをして街に出てみることをすすめたい。うっすら明るいくらいがいい。街がまだ眠っている感じの頃である。
何をするかといえば、散歩だ。ただ歩くだけでいい。すると驚くことがある。美人をたくさん見かけるのだ。朝散歩しているのは老人だけだと思う人がいるかもしれない。若い人もたくさん歩いている。トレーニングウエアで必死に走っている人もいるのだが、たいていゆっくり歩いている。
そう、美人は早朝に歩く。早朝の空気には「美人のもと」があふれているのかもしれない。それを歩いてゆっくり摂取する。どんどん美人になっていくのだ。
ちなみに、夜必死に走っている人には美人が少ない。せっかく頑張っているのに、かわいそうだ。たぶん夜は「美人のもと」が少ない。
そもそも、美人は歩くことが好きだ。地下鉄の駅で言えば2つくらいはたいてい歩く。健康とか痩身とかそういうことではなく、歩くことが好きなのだ。クルマに乗っていると見えない風景が見えたり、人とのふれあいもあったりする。そういう時にこそ出る自然な笑顔が「美人のもと」になっていくのだろうか。
そして、朝の空気はきれいだ。1番澄んでいる。雑然とした街でも朝の空気は前日の空気を浄化してくれている。歩いていると気持ちよくなり、すれ違う人と笑顔で挨拶することが楽しくなってくる。きれいな歩き方があることに気づき、自然と自分も美しく歩くようになる。
睡眠不足は美容に悪いと言われる。確かに無理をして起きることはない。無理して朝から歩いても「美人のもと」は得られない。早く寝ればいいのだ。ちょっとした早寝早起きが美人をつくるなら、だらだら起きていることがもったいないと思えてくるはずだ。