先週の総括
先週の日経平均は、底堅い展開となった。週初は米国株高を受けて400円以上の上昇。米国政府が、シティグループが抱える不良債権の一部保証を行なったことが好感された。
FRBが住宅ローン、消費者ローンなどを裏づけに発行された証券化商品を買い入れる対策を発表し、中国が商業銀行の基準金利を1%以上引き下げるなど、世界的な経済対策も不安心理を和らげている。
週末は、米国株式市場が感謝祭のため休場であったこともあり閑散、結局前週末比7.6%高い8512円で引けた。
規模別には、大型株の上昇が大きかった。マザース指数は2.7%の上昇となった。業種別には、鉱業、不動産業、海運業が物色された。一方で、電力ガス、小売、輸送用機器がマイナスとなった。
今週の予報
ビール業界:
販売費用削減と値上げ効果が持続しており
「曇」→「曇」
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今週の日経平均は、もみ合いの展開を予想する。9000円台はPERが15倍を越えるため買いが続かず、7000円台前半は公的資金らしき先物買いが入り、こう着状態に陥っている。
中間決算の発表も終わり、「どれだけ減益幅が広がるのか」といった恐怖心も落ち着いたようだ。
日経平均の前日比(絶対値)の平均値も、10月は494円もあったのに、今週は243円と半分以下に縮小してきた。マクロ経済指標の悪化にも抵抗力ができつつあり、当面は材料不足で閑散な動きを予想している。