14項目のチェックリストで確認!
3ヵ月間症状が続けば病院へ

――ドライマウスかどうかは、どう判断すればよいですか?

 以下の項目に多く当てはまるほど、ドライマウスの可能性が高まります。

1 口の中がネバネバする
2 口の中の乾きが3カ月以上毎日続いている
3 乾いた食物は水分がないと飲み込めない
4 水をよく飲む
5 夜中に起きて水を飲む
6 口臭がある
7 義歯で傷つきやすい
8 頭頸部の放射線治療を受けている(または受けた)
9 化学療法を受けている(または受けた)
10 ひどくショックを受けることがあった
11 緊張してイライラすることが多い
12 職場や家の中で悩むことが多い
13 更年期症状が気になる
14 抗圧剤、抗うつ薬、利尿剤などの薬を飲んでいる

 人によって異なりますが、3ヵ月以上口の渇きがずっと続いていたら、受診の目安です。先ほど挙げた3つの原因(ストレス、薬の服用、筋力の低下)は、生活習慣からくるものです。これらは唾液腺が正常なのに唾液が出ない場合が多いですが、3ヵ月くらい経てば楽しいことも哀しいこともあり、だいたいは症状が改善します。しかし、3ヵ月以上経っても改善しない方は、唾液腺が壊れて唾液が出ない可能性がありますので、受診をしてください。

 私が「ドライマウス外来」を開始して11年経ちますが、現在までに5800人の初診患者が訪れました。しかし、ドライマウスに困っている方は多いものの、死に至るものではありませんし、この症状があるから歯医者に行こうと考えない人が多いのも事実です。多くの方は、口の渇きを感じると内科と耳鼻科を訪れています。しかし、そこでは適切な対処が行われていないことも少なくありません。

 このように現在でも、生活の質に影響を与える疾患に対してその対処法が普及しているとは言い難い状況です。しかし生活の質(QOL)に影響を与えるものも、立派な医療です。先進国であればあるほど、生活の質に影響を与えるものを改善すべきでしょう。仕事のやる気が起きない、目がごろごろしていたり、ろれつが回らない…そうした問題を改善して、いつまでも元気に活躍していただきたいと思います。

 私たちは、口の渇きの症状を持った患者さんの受け皿を拡大するため、「ドライマウス研究会」というサイトを運営しています。そして、主催する講習会を受講した歯科医を認定医としてサイト上で紹介していますので、ドライマウスの症状が気になる方は、身近な認定医をチェックしてみてください。