男女が数人も集まれば「どんな人が好み?どんな人がNG?」なんて会話になることがある。先日、“かなり年上の男性でもありかなしか”という話題が出たとき、1人の女性が言い放った。

「年上でも、おじさんでも、口臭がしなければあり。私、口臭は本当にダメなんだ」

 そこまで断言せずとも、その場にいた女性の中で「えー、私は口臭なんて気にならないなー」という人がいなかったのは言うまでもない。

 “気になる異性のみだしなみ”を問うアンケート(アイデム「ビジネスマナーに関する調査」)では、約54%もの男性が「メイクの濃さ」と答えたのに対し、約60%の女性があげたのは「口臭や体臭」だった。臭いは恋愛においても仕事においても意外と大きな影響を与えていそうだ。

 ちなみに、口臭の定義は「口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」なのだそうだ。そういわれるとなんだかすごそうな臭いに思えるが、多かれ少なかれ、対処していきたい問題であることに変わりはない。口臭の原因は様々で、歯科での治療が必要なものももちろんある。今回の連載では、食と生活の中で改善できるものを探っていきたいと思う。

朝食を食べないから歯磨きしない!?
絶対にやめるべき「口臭の原因」

 まずは、朝起きたときの口臭や、食後に歯を磨かなかったときの3時間後くらいの口臭。これは、睡眠中に口の中で細菌が繁殖したり、歯にはさまった食べかすが腐食しはじめることで起こる。こうしたものは食事をしたり、歯を磨いたり、うがいをしたり、ということで対処することができるものだ。

 口腔内の細菌がもっとも繁殖するのは就寝中。だから、家を出る直前に飛び起きて、朝食もとらず、食べていないから良いだろう、と思って歯も磨かずに出社しているような人は危険だ。朝食を食べる習慣がなかったとしても、朝起きたら口をすすぐこと!雑菌を洗い流す作業を決して忘れてはならない。