自衛隊員は破傷風のみ
諸外国比で少ない義務範囲

 今、自衛隊隊員に義務化されている予防接種の対象感染症は、破傷風だけだ。「予防接種等の実施について(通達)」ではB型肝炎も指定されているが、その対象は防衛医科大学校の学生と衛生関連職種の隊員のみ。この2種類以外の感染症については、自衛隊の派遣先での状況に応じて都度判断され、対象となる隊員に接種される。

 このように現在の自衛隊の予防接種の実施状況は極めて限定的となっている。実際に、他の先進国の軍隊の状況と比較すると一目瞭然で、接種されるワクチンの数が相当に少ない。

 米国では11種類、韓国では12種類、欧州では英国が11種類、ドイツでは10種類、フランスでは12種類の感染症について、隊員に予防接種が義務付けられ、派兵先の状況に応じて追加接種の必要性が判断される他の諸々の感染症がリストアップされている。参考3を参照されたい。