経営 X 人事

1on1ミーティングは
経験学習サイクルのど真ん中にある

 人財育成という観点で見ると新体制直後に抱えていた課題は二つに分類されます。

 まず、日々の業務で培ってきた経験を学びとして成長に活かせていなかったこと。
目の前にある高い壁を超えることに、みんな一生懸命でした。

 その壁をなぜ超えられたのか?
 もしくは、なぜ超えられなかったか?

 振り返ると、結果を自らに問う内省の機会が足りていなかったのです。

 当時はコーチングという手法も浸透しておらず、上長も部下に対して学びの機会を十分に提供できていませんでした。

 次に、短期的なプロフィットの創出に偏り、社員の成長を業績の伸長につなげる仕組みができていなかったこと。

 これまでも社内研修などの社員育成プログラムは存在していましたが、日常の業務推進と個人としての社員の成長は別物として認識されていました。

 そこで人財育成のコンセプトとして取り入れたのがデービット・コルブという学者が提唱した経験学習サイクルです。

 経験学習サイクルでは、経験したことを内省し、内省から教訓を得て、つぎの成長につなげるというサイクルを回すことで人は学ぶと定義されます。

 このサイクルは自分で体験することが最上の学びだと考える弊社の考えとマッチしました。

 また、この経験学習サイクルをしっかりと回すためには仕組みづくりが必要でした。  

 サイクルのど真ん中に置いたのが上司と部下が週に1回実施する1on1ミーティングです。このミーティングによって部下は1週間の仕事経験を内省し、そこで得た教訓を次の仕事に活かすことができます。

1on1ミーティングを加速して
機能させるための5つの制度

 しかしながら、冒頭に申し上げた通り1on1ミーティングを導入するだけで経験学習サイクルが回りだすとは限りません。

 そこで1on1ミーティングを加速的に機能させるために5つの人財育成制度を整備しました。

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2002年地元の仙台にて菓子製造小売業を起業し、2005年ヤフー株式会社に入社と同時に28歳にして初の上京。
ヤフーオークション、ヤフーショッピングの企画・営業を経験後、2012年より組織開発・人財開発に携わる。
 


ヤフー「爆速人財育成」の秘密

2012年4月に新体制に移行し、「爆速」をキーワードにスピード経営を進めるヤフー。企業提携や新サービスの展開など、その事業はダイナミックに拡大成長する。その爆速経営の基盤の一つとして、人材マネジメントも変革してきた。本連載は、ヤフーの人材マネジメントの根幹である「1on1ミーティング」を軸に、育成の秘密を明らかにする。

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