――APECまであと1ヵ月あまりです。首脳会談開催のために、日中両国でやるべきことはどのようなことが考えられるのでしょうか。

 お互いが疑心暗鬼になっています。日本にとっては、中国は強硬な姿勢を維持し続けて、何を実現しようとしているのか。中国は安倍政権は何を考えていて、安倍晋三という首相は何を企んでいるのか。相互に不信感を持っている。それを振り払うための首脳会談だと、お互いが認識すべきでしょう。

 これまで発表したことを確認するだけでいい。武力を使った問題解決をしないなどの、基本の確認で十分でしょう。それだけでも、ものすごい進歩です。中国では皆、トップの姿勢を見て態度を決めています。首脳会談をして握手し、友好的な雰囲気を出すだけで、「闘争モード」が変わる可能性は大いにあります。

 当たり前ですが、お互いの意図や思いが分からないままでは、首脳は会うことはできません。基本の確認をするということで、この1ヵ月、日中政府で準備するべきでしょう。もちろん、尖閣諸島の問題や靖国の問題について、どのような言葉で処理するか、細かな詰めも必要です。国内的に、どのような表現で説明するかも決める必要があります。

 会ったときは、特に細かい話は必要なくて、大きな話をすればいい。どうやって東アジアの平和と安定を実現し、日中がどのように協力できるか、どういう未来を目指すのか。そういう話をすれば良いと思います。