10月25日から行われる「SMBC日本シリーズ2014」は、偶数年の今年は阪神の本拠地・甲子園で開幕する。

対戦カードは阪神対ソフトバンクとなった。ソフトバンクは144試合目に優勝を決めたレギュラーシーズン同様、CS(クライマックスシリーズ)も最終戦で優勝を決めた。一方、レギュラーシーズンは2位だった阪神は、いわゆる下剋上の「逆転」で日本シリーズに勝ち上がった。今年は様々な場面で「逆転」が目立つ。現在は悲観的な見方もある景気判断も年末頃には明るいものへと「逆転」することを暗示しているようだ。

昨年の楽天対巨人のように、今年も人気球団同士が日本一を争う。親会社や関連会社などの応援セール・優勝セールなどによる経済効果もそれなりに大きいとみられる。人気球団同士の対戦は経験則上、日本の景気が拡張局面に戻っていることを示唆している。

悲観的景気見通しが
最終的に「逆転」することを示唆

 今年のプロ野球も、いよいよシーズンのクライマックス・日本シリーズを迎える。今年度から三井住友銀行が日本シリーズ特別協賛社となり、「SMBC日本シリーズ2014」として10月25日からセ・リーグ・CS優勝チームである阪神の本拠地・甲子園で開幕する。

 対戦カードは阪神対ソフトバンクとなった。1964年に阪神対南海として、また2003年に阪神対ダイエーとして対戦して以来3度目の組み合わせだ。過去はいずれもソフトバンク(ホークス)が勝っている。今年のソフトバンクはレギュラーシーズンもCSも最終戦で勝って優勝した。最後まで勝負はわからなかった。

 一方、阪神は、レギュラーシーズンでは優勝した巨人に7ゲーム差の2位で、いわゆる下剋上で日本シリーズに勝ち上がったかたちだ。04年から06年のパ・リーグのプレーオフでは04年西武(2位)、05年ロッテ(2位)が日本シリーズに勝ち上がったが、07年から行われているCSで公式戦2位以下が日本シリーズに進出したのは、07年中日(2位)、10年ロッテ(3位)だけだ。今年の阪神(2位)は3度目の「逆転」進出だ。

 ちなみに、今年は米国メジャーリーグのワールドシリーズは、ロイヤルズ(ア・リーグ中地区2位)対ジャイアンツ(ナ・リーグ西地区2位)とワイルドカード同士の対戦となった。