MECEの本当の価値?:全体は何か!

 実はモノゴトをMECEに表現するのは(言葉の上では)簡単です。「A」と「A以外」1)と言えば良いのです。でもその前提が2つだけあります。

・Aがちゃんと定義されていること
・全体がちゃんと定義されていること

 です。A以外がいくらゴチャゴチャいっぱいあろうと、全体がハッキリしているのなら、それは「全体からAを除いたもの」と言えるので大丈夫。

 MECEの本当の価値はここにあります。MECEはわれわれに、「全体は何か」と問いかけているのです。

 例えば、マクドナルドの占める市場シェアをAとしましょう。Aの定義は「マクドナルドの売上高」で明確です。

 では「全体」は?

 これを「全ハンバーガーショップの売上高」とするのか、「全ファーストフードチェーンの売上高」とするのか。はたまた「全外食市場の売上高」とするのかで、話はまったく変わってきます。

7割押さえておけばOK!<br />MECEの罠に落ちるな<br />~実戦論理思考「重要思考」

 いや、すでに外食として外に出ている分ではなく、家庭の内食や、お弁当などの中食市場を全体とすることすら、可能でしょう。

1 足し算型の場合。掛け算型なら「A」「全体をAで割ったもの」と言えば良い。(6)参照。