この連載では、小学校5年生まで「勉強ゼロ」だった白川敬裕氏が、「ラ・サール高校」→「東大」→「司法試験合格」→「裁判官」→「弁護士」になった、【本物の勉強法】についてお伝えいたします。「試験」にも「仕事」にも一生使える、無理や無駄を省いた、王道の勉強法です。
10年間勉強する中で発見した
「6つの能力」とは?
さて、「第4回の記事」に続きまして、この「第5回」では、
【勉強に必要な3つの力】
(1)【感情】「やる気をコントロールする力」
(2)【戦略】「計画を立てて継続する力」
(3)【思考】「自分の頭で深く考える力」
のうち、(3)【思考】「自分の頭で深く考える力」について、お伝えしたいと思います。
足かけ約10年間(中学受験から司法試験まで)、かなり「密度の濃い勉強」に取り組んだ私は、経験的に「思考力を上げ、自分の頭で深く考えるためには『6つの脳力』が必要である」と感じています。
【6つの脳力】
(1)「記憶力」効率よく「覚える力」
(2)「要約力」文章や会話の中から「要点を読み解く力」
(3)「伝達力」わかりやすく「伝える力」
(4)「論理力」前提やルールと照らし合わせながら「順序立てて考える力」
(5)「直観力」自分の「経験から瞬時に判断する力」
(6)「本番力」自分の力を「100%発揮する力」
の6つです。
この「6つの脳力」は、物事を判断したり、覚えたりするときに必要な「基礎的な脳力(能力)」です。勉強や仕事の成果は、この「6つの脳力」の使い方によって変わると思います。
「6つの脳力」の地力が、もともと高くなくても、「トレーニング」によって、大きな力を発揮することができるようになります。
今回の記事ではこの「6つの脳力」のなかから、(3)「伝達力」わかりやすく「伝える力」について解説したいと思います。
「あなたの説明は、わからない!」と言われたご経験がある方に、論理的に伝える3つのポイントを解説いたします。