大手キャリアのスマホの月額利用料の平均はおよそ7800円。一方、いわゆるガラケーは3300円ほどだ。動画やゲームなどをしないシニア層は、いまだにガラケーユーザーが多い。しかし、格安スマホはガラケーよりも安い価格帯でスマホが使えるサービスなのだ。

 イオンの店頭では大手キャリアのスマホも販売しているが、購入者に占める50歳以上の割合はわずか15.1%。一方、格安スマホは、50歳以上が51.7%も占めるという。

 通信速度が遅かったり、容量が少ないというデメリットも、徐々に解消されてきている。イオンはこの11月から、「イオンスマホLTE」の容量を2ギガバイトから5ギガバイトに引き上げる。これは、朝から晩まで動画を見るといった超ヘビーユーザーでもない限りは、ほぼ問題なく使用できるレベルの容量だ。

 料金を安くするために、これまでは大手メーカー以外の端末が採用されていたが、イオンは富士通製の端末を投入することも決めた。「ドコモがシニア向けに展開している富士通製の『らくらくホン』はとても強い顧客基盤を持っている。国産製品にこだわりを持つ傾向の強いシニア層にアピールできるのではないか」(橋本部長)。

 大手メーカーの端末で、通信速度や容量も大手並み。こうなってくれば、格安スマホは「安かろう悪かろう」という偏見は改めなければならないだろう。