10月後半というタイミングでは、まだ学生の就業への意識も希薄であり、話をした内容も4月までクリアに残っているとは思いません。
ただ、大学側もそのような講座に期待していることは「学生から社会人への意識転換」の一助にしたい、ということでした。
わずか90分の講義ではありますが、必要なのは予備知識のようなものではなく、「4月以降は意識を切り替える必要がある」という事実を打ち込むこと自体にあります。
大学が主催しようが、企業の企画だろうが、意図するところは同じです。
残る学生生活を充実させる一方で、少しでいいから社会意識の醸成を図り、これから入社しようとしている会社への関心を高める。そして、先輩の体験談を通じて働くことのリアルを感じさせる。
そのようなことを通して、4月、モチベーションの高い状態で入社式に臨んでもらう。
それこそが内定者フォローの狙うところです。
私たちは「発射台を高くしよう」と学生に、また企業の人事部門の方に話しています。4月1日にモチベーション=発射台が高い状態であると、遠くまで飛ぶことができる。発射台が低いと遠くまで飛べない。
成長することの比喩ですが、どうか発射台を高くして、若手が早期に一人前になる後押しをしてほしいと思います。そのスタートは内定者フォローから。そのように考えて、プログラムを練ってほしいと考えています。