「楽しい努力」をした時、人は最高の成長をとげる
一方、「必死」は暗い。
「必死」には「死」という字が含まれています。肉体的にも、精神的にも、まさに「死」に至るまでがんばっちゃう。それが必死にやるということ。目を血走らせ歯を食いしばって「必死にやる」姿には、どこか悲壮感が漂います。本人もつらいかもしれないけれど、まわりで見ているほうもつらい。
みなさんもそうではありませんか。
必死でやっている時よりも、夢中でやっている時のほうが、大きなことをやりとげられた経験はありませんか。楽しくて続けていたら、いつのまにか軽くひょいとできていたなんてことはありませんか。
たとえば、同僚の成績とか、他社の売上とかを気にして「負けるものか」と険しい顔でがんばるよりも、お客さんに喜んでもらえるのがうれしくて続けていたら、「なんか、できちゃった」という場合のほうが、えてして、いい結果が出るものです。
努力とは本来、楽しくやるものです。
そして、楽しい努力をした時、人はぐんぐん伸びていきます。みなさんも、どうせやるなら、ぜひそういうふうにがんばってみてください。きっと、自分でも驚くほどたくさんのことをやりとげられるはずです。