実際に部下の行動は
変わるのか

 実は当時、自己効力感が低いと測定されたメンバーは複数いました。

 彼らには先に挙げた関わり方を強く意識して、指導、支援するようにしました。そうして半年以上が過ぎた頃でしょうか。だんだん彼らの発言が増え、行動も積極的になってきました。そしてなんと1年後には、測定結果の数値は大幅に向上。

「自己効力感が高い」と判定されるまでになったのです。

 その頃には皆、私の支援など必要ないくらい、自律的にどんどん業務成果を出している状態でした。自己効力感の数値結果と、本人の行動がリンクしていることを改めて実感した次第です。

改善・解決につながる
根っこにあるものは

 今回のタイトル「上司はメンバーの何に注目して関わるのか?」の答えとして、多くの方が思い浮かべるのは「成果、アウトプット」ではないでしょうか。

 もちろん、それは重要なKPIです。ただ、結果に影響を与えている要素にもフォーカスしないと、継続的な成果は実現できません。また、結果が出ていない人に「結果を出してください」というだけでは、解決にならないことはご承知の通りです。

 そういった観点から、「自己効力感」を注目すべき要素の一つとして見直し、今回の事例を参考にしていただければ嬉しい限りです。