【評価減できる土地評価項目の一例】

・三角形や台形など土地の形が不整形である
・道路に面した長さが狭く、奥が深い
・傾斜があり、ガケになっている
・道路に面していない
・道路幅が4m以下でセットバックが必要
・土壌汚染や埋設物がある
・埋蔵文化財包蔵地に入っている
・高圧線下にある
・道路から高低差がある
・墓地、ゴミ焼却場、騒音、悪臭施設が近くにある条件を満たす広い土地は広大地評価を適用できる

 広大地とは、その地域における標準的な宅地よりも著しく地積が広大で、開発道路や公共施設の負担が必要と認められる土地のことです。広大地の面積は、大都市圏で500平方メートル以上、地方圏で1000平方メートル以上、調整区域で3000平方メートル以上とされています。

 広大地に該当する土地は、広大地補正率を出し、通常の路線価に掛けて計算します。

 広大地補正率=0.6-(0.05×広大地の面積÷1000㎡)

 ただし、面積が基準を超えている場合であっても、すべての土地において広大地評価ができるわけではなく、広大地に該当しない土地もあります。まずは、大規模工場用地に該当するものおよび中高層の集合住宅などの敷地用地に適しているものは除きます。

 さらに、角地、二方道路、三方道路などで開発道路が不要な土地なども広大地に該当しないと判断されます。