シリーズ累計14万部を超えるヒットシリーズ『戦略思考トレーニング』(日本経済新聞出版社)。2013年4月の刊行以来、反響が反響を呼びすでに第三弾までリリースされている。ボストン コンサルティング グループ(BCG)出身のクイズ王という異能の戦略コンサルタント・著者の鈴木貴博氏にヒットの背景を聞いた。
クイズ×経営戦略?!
――『戦略思考トレーニング』を開いてびっくりしました(笑)。まさかクイズ本だとは思いませんでした!
日本経済新聞出版社
鈴木 この本はただ経営戦略についての本を書くという普通の試みでは、最初からなかったんです。驚いて頂けると、狙い通りで嬉しくなります。
――発売後の周囲の反応はいかがでしょうか。
鈴木 「経営戦略の本なのに面白かった」「楽しかった」「人に話すネタが出来た」とかテレビ番組のような反応が多いです(笑)。
――51もの設問が収録されていますが、このようなクイズ形式にしたのはなぜなんでしょうか。
鈴木 あまり知られていないんですが、いわゆる「クイズ本」ってとても息が長く売れ続けるんです。それこそ数十万部という規模のものもあります。
私はかつてクイズ好きが高じて『パネルクイズアタック25』に出ましたが(優勝経験あり)、日経文庫の平井編集長から「クイズ×経営戦略」というお題目を頂いたんです。
戦略論をクイズ形式にすることでより寿命が長く、かつビジネス書を読まない層をも取り込む企画として。