3:スモールステップで「成功体験」をつくる
「努力が続かない」というのであれば、そもそもしようとしていることのハードルが高すぎるのかもしれません。ですから、まずは、少しだけチャレンジが必要なことをやってみることで、自分を「努力に慣れさせる」ことがいい方法です。このとき、自分がやりたい努力と関係するチャレンジをするのがいちばんですが、べつに関係のないことでもかまいません。チャレンジに成功すること自体が自信を生み、努力への耐性をつくります。
たとえばいつも朝7時に起きている人なら、1時間だけ早めて6時に起きることを、まずは1週間やってみるといいと思います。それがうまくできないときは、自分がダメなのだと考えるのではなく「設定」の仕方が間違っていたと考えます。
6時に起きるのが続かなかったのならば、6時という「設定」が間違っていたわけだから、6時半にしてみる。あるいは、起きる時間は6時のままにして寝る時間を30分早めてみる。そのようにして、「もっとがんばる」というアプローチ以外の方法で仕切り直して再チャレンジしてください。
もしくは、最初の1週間は誰かに頼んで起こしてもらう方法でもいいのです。それでリズムをつくることができれば、努力がより簡単になっていきます。すべて自分でがんばろうとする必要はありません。そういう発想をしたとたんに努力が苦しいものになってしまいます。つまり、努力が続かなくなるということです。
努力の目的は「苦しい努力をすること」ではありません。自分の目標を達成することです。そうであれば、「人」を含めた自分の持てる資源を最大限に動員して、少しでもラクに努力を続けていくことです。