5:24時間、「いま何をしているか」を把握する

 努力を続けるにあたって、「そもそも自分は毎日、どんなふうに時間を使っているのか」を知ることは大切です。そうすれば、ムダな時間も使える時間も見えてきます。

 とくに、自分がふだんどんな「時間泥棒」にどれだけの時間を取られているのかを確認してみましょう。最近、もっとも「被害」が多発している時間泥棒はスマートフォンです。SNSやソーシャルゲームなどは、暇つぶしや気分転換にはいいですが、限られた時間で何かを達成したい人にとっては要注意です。

 気がつくと膨大な時間を盗まれていることがよくあります。5分ほど気分転換をしようと思っていたはずが、いつの間にか何十分も費やしてしまっていたりします。こうした時間泥棒を遠ざけるには、それを物理的にできないようにするのがいちばんです。スマホのゲームであれば、アプリを削除してしまう。完全にできないようにするのが難しければ、気軽にはできないようにすることが次善の策です。

 SNSであれば、毎回ログアウトする習慣をつけてみてください。こうすると、いちいちログインし直さなければならないので、その面倒なひと手間がクッションとなって、SNSを開く頻度を減らすことができます。

 また、「自分の時間をコントロールできていないな」と感じたときは、自分が何に時間を使っているか、リアルタイムで書き出していってみてください。一日を過ごしながら、「いま、何をやったか」を次々と書き出していくのです。

 自分の机の上にメモ用紙などを置いて、やっていることの区切りごとにリアルタイムでログを残していきます。電車などで移動中に何をしていたかもすべて書き出します。そうすれば、自分はどういうときにどんな時間泥棒に浸食されていて、本来なら「使える時間」がどこに潜んでいるかということが見えてくることと思います。

(※この原稿は書籍『努力が勝手に続いてしまう。』から一部を抜粋・修正して掲載しています)