「リラックス状態」での暗記がいちばん強く残る
テレビを見るときにそばに単語帳を置いておき、CMの時間になったらサッと目を通してもいいですし、トイレやお風呂に行ったときにぱらぱらと単語帳を見れるようにしておいてもいいでしょう。
料理をする人であれば、パスタをゆでる時間などもちょうどいいと思います。頭を使わずに、ひたすら何度もくりかえす。私はこの方法で、3ヵ月で5000語、語彙を増やすことができました。
また、暗記するには、むしろ暗記しようとしないことがポイントだということがつかめてきました。言葉としては矛盾しているのですが、「覚えなきゃ」「暗記しなければ」と意識しすぎずに、脳を緊張から解放してあげてオープンにするのです。
暗記しないといけないということは意識せず、できるだけリラックスした状態で目の前の暗記作業に集中します。精神的なリラックス感と身体のリラックス感の両方がある状態が望ましいので、寝る前の静かな時間などは暗記にとってはベストです。
脳も抵抗感がなく取り組めますし、睡眠中に脳内の情報が整理されるので、記憶が定着しやすくなります。暗記をするとなると身構えてしまって、そんなにゆるい気持ちでやっても頭に入らないと思う人もいるかもしれませんが、実際には暗記は完璧を目指さずにラクにくりかえしたほうが定着率が高いのです。
(※この原稿は書籍『努力が勝手に続いてしまう。』から一部を抜粋・修正して掲載しています)