一方パ・リーグ。福岡ソフトバンクは昨季大ブレークしてホークスファンからも絶大な人気を誇る柳田悠岐、オリックスは昨季の最多勝投手で今、日本球界で最も安定した投手といわれる金子千尋、北海道日本ハムは二刀流で結果を出している注目度ナンバー1の大谷翔平、千葉ロッテは昨季31セーブをあげ、侍ジャパンの抑えとしても活躍した西野勇士、埼玉西武は主砲・中村剛也、そして東北楽天は注目のルーキー、安楽智大だった。

 今年50歳になる山本昌から高校を卒業したばかりの安楽まで話題性も存在感充分。今季の各チームの代表選手としては妥当な顔ぶれだろう。もっとも「所属チームの顔」といえる重さを感じさせる選手は少ない。昨年の号から2年連続で表紙を飾ったのはオリックスの金子ひとり。ベテラン山本昌は過去に何度か登場しているし、大谷と中村は2度目だが、他の8人はいずれも初選出なのだ。また、昨年も一昨年の号から連続登場したのは阪神の藤浪晋太郎ひとりだけだった。

松井、古田、イチロー……
消えた“不動のスター”たち

 これまでは毎年のようにチームの顔として表紙に登場する不動のスターがいたものだ。最近では田中将大(ヤンキース)。楽天に入団した07年から2年連続で表紙に登場。09年はエース岩隈久志にその座を譲ったが、10年からメジャー挑戦で球団を去るまでの13年まで、4年連続で楽天の顔として表紙を飾っている。

 同様に日本ハム時代のダルビッシュ有(レンジャーズ)、ロッテ時代の西岡剛(阪神)は07年から10年まで4年連続、ヤクルト時代の青木宣親(MLBジャイアンツ)と阪神時代の藤川球児(レンジャーズ)はこの10年間で5度、広島の前田健太も3度表紙に登場している。

 写真名鑑号が各チームひとりずつの12人を載せるようになったのは1999年からで、それ以前は16人の選手を掲載していたが、その頃までさかのぼると、もっとすごい「チームの顔」がいた。たとえばオリックス時代のイチロー。NPB史上初のシーズン200本安打を記録して一躍スターになった翌年の95年からメジャー挑戦前の2000年まで6年連続で表紙に登場。松井秀喜も巨人入団2年目の94年から6年連続、古田敦也に至っては92年から青木というニュースターが登場する2005年までの14年間で12回もヤクルトの顔として表紙を飾っている。

 なお余談だが、山本昌は94年の号に、この松井秀や古田の他、野茂英雄、清原和博、秋山幸二、工藤公康らとともに表紙に顔を並べている。他はとっくに引退し、指導者として実績をあげている人もいるのに山本昌はまだ現役。改めてその息の長さには驚かされる。