松江 そうですね。

木川 でも、国ではなくて地方自治体ですけどね。「プロジェクトG」の前年は3か年計画のスタート時で、「DAN-TOTSU」というフレーズを使った。すべてのステークホルダー、お客さま、株主、社会、社員の満足度の総和をダントツにして、「アジアNo.1の流通・生活支援ソリューションプロバイダー」になるという想いを込めた。同時に、小倉昌男さんが宅急便事業を始めて最初に立てた3か年計画のネーミング「ダントツ」を復活させることで、小倉イズムを踏襲しながら第3のイノベーションに取り組む姿勢も示しました。

100周年を見据えて策定した長期経営計画「DAN-TOTSU経営計画」で、 すべてのステークホルダーの満足度の総和ダントツにし、 「アジアNO.1の流通・生活支援ソリューションプロバイダー」を目指す(IT:Information Technology LT:Logistics Technology FT:Financial Technology)。

 そして、去年、羽田クロノゲートおよびゲートウェイ第1号である厚木ゲートウェイができあがったタイミングで、今までやってきたネットワークの構造改革や、仕事のやり方の改革、あるいは海外のネットワーク展開などを「何のためにやっているのか」というメッセージとして、今までやってきた流れをあらためて「バリュー・ネットワーキング」構想という名前に整理して改めて社内外に発信しました。

 われわれの長期計画の初年度に起きた東日本大震災での対応などもあって、おかげさまで、社会から本当に評価され、社員の気持ちも非常に盛り上がっている流れの中でグランドデザインを示せたのは良かったと思います。

松江 今年度はどういうメッセージを発したのですか?

木川 成長企業には三要素があると考えています。「シッカリした経営理念がちゃんと社員に共有できていること」、「社員がイキイキしていること。人がどんどん育っていること」、「ワクワクするような革新的な戦略が実行されていること」の3つです。

 今年度は 、この「シッカリ、イキイキ、ワクワク」がキャッチフレーズ。これがないと本当に成長しているとは言えないというメッセージを込めた。社員の満足度は本当に上がっているのか、社員の満足度なくしてお客さんまの満足度はありません。ともかく社員がワクワクしない戦略を打っている会社は絶対輝かないという意味で、今の戦略は独りよがりでない、お客さまから見ても本当にいいチャレンジであるかを常に検証しながら進んでいこう、ということです。

 社員とベクトルの方向をそろえるのは、たくさん説明するほど薄れる。だからシンプルにメッセージを伝えながら、その中でそれぞれのセクションで会社の方針に基づいてものが言える状況をつくる。