そこには日本コカ・コーラのアルミ缶化への強いこだわりが見えるが、なぜなのか──。理由の一つにアルミ缶のコストパフォーマンスの良さがあるとみられている。

 現状、190ミリリットルのコーヒー缶の重さは、スチール缶約30グラムに対し、アルミ缶は約10グラム。確かに今、アルミの地金価格は高止まりしているが、1缶当たりに使われる素材の量が少ない分、アルミ缶の方が安くなりやすいというわけだ。もちろん、缶が軽いほど輸送時の二酸化炭素の排出量も削減できる。

 また、「アルミは材料の相場がオープンになっているため、素材調達の透明性が高い」(素材メーカー関係者)こともアルミ缶化を後押しした可能性が高い。

 飲料メーカーにはアルミ缶という選択肢を持つこと自体もメリットだ。調達先の候補を増やせる上、アルミとスチールをてんびんに掛けた価格交渉もできる。

 今年1月末時点で日本コカ・コーラは、缶コーヒー「ジョージア」の18製品を含む20製品をアルミ缶に切り替えている。この動きが飲料業界全体に広がれば、アルミ缶のみを製造する昭和電工のような缶メーカーには間違いなく追い風となる。

(週刊ダイヤモンド編集部 新井美江子)