経営 X 人事
若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル
【第22回】 2009年11月12日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

ブラザー・シスター制度を公募型に切り換えたアサヒビールの「かまい力」

~教えられる側と教える側の両方を経験した若手社員に聞く

 「いまでも支社では、なにかにつけて先輩たちがフォローしてくれます。私は入社3年目ですから仕事には慣れましたが、お客さまからの電話が続いてパンクしそうなときもある。そんなときには周囲の先輩たちが、自分の仕事をストップしてまで協力してくれます」

 そんなDNAを支えているのは、
 「みんな会社が好きですし、商品が好きなんです」(駒田さん)
という、価値観の同質性なのかもしれません。

 最後に駒田さんに聞いてみました。

――新人をうまく育てるコツは、なんだと思いますか?

 「小さくても、成功体験を味わってもらうことではないでしょうか。私もそうでしたが、新人は成功体験の積み重ねによって仕事が好きになっていくのだと思います。成功すれば楽しいと思うし、楽しくなればもっとやりたいと思う。そんな連続で人は一人前になっていくと思いますし、成功を引き出すサポートをするのが、上司や先輩の役割ではないでしょうか」

★         ★         ★

 「かまう風土があるから、若手が育つのだ」と、育成の巧拙を、風土の有無によるもの、と断じてしまえば、話しはそこで終わってしまいます。普遍性を抽出することは難しいでしょう。

 アサヒビールの事例から、私たちは何を学べるのか。

 次回は、人事担当者の話を聞くことにしましょう。


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 ダイヤモンド社人材開発事業部では、

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル

若手社員はなぜすぐに辞めてしまうのか――。放置プレー上司が多い中、早期離職を防ぐためには、若手を「“適度に”かまう」ことが大切。部下を辞めさせることなく成長させる人材マネジメントのノウハウを伝授する。

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