社長自らが動き回り、会社を引っ張っていく必要はない

 しかし世のほとんどの会社では、動きすぎる社長に対して誰も釘を刺さないため、社長は自分の誤りに気づかず、延々と空回りを続けています。

 社長が、自分のために自分のやりたいことをやりたいようにやっている会社は、すぐに限界がきてしまいます。社員の力を最大限活用してこそ成長があるのです。さらに、成長が鈍化したときこそ、社員を信じて、その力を借りる。小さなプライドにこだわらずに頭を下げる。それができるかどうかで、その会社が苦境を乗り越えられるかが決まります。

 部下との接し方、社長としての在り方を少し変えることで、再び活性化して業績を回復させることができるのです。

 社長自らが動き回り、会社を引っ張っていく必要はありません。社長の仕事は、社員たちの力を活用できる環境をつくることです。「I work for you」のスタンスで社員をしっかり育てれば、彼らが事業を推進し、業績を上げてくれます。

社員が自発的に動き出せば、会社は必ず再生します

 では、次回から「自発的に動く社員を育てる7つの法則」について具体的にお話しいたしましょう。