上司というのは「何でも俺に相談しろ!」というスタンスをとりがちです。しかし、あなたが部下だったときのことを思い出してみて下さい。「何でも俺に相談しろ!」と上司に言われて、素直に、すぐさま相談に行っていましたか?さて本日は、上司と部下のコミュニケーションについてです。

「何でも俺に相談しろ!」。
そんな上司に相談できましたか?

 上司と部下のコミュニケーションの肝は「上司が部下に甘えること」。これに尽きると私は考えています。「甘える」というと、若干の誤解を生むかもしれませんが、要は、上司が部下を頼るということです。

 上司というのは「何でもオレに相談しろ」「どんどん私を頼ってくれ」というスタンスをとりがちです。しかし、あなたが部下だったときのことを思い出してみて下さい。

「何でもオレに相談しろ」と上司に言われて、「そうか、○○さんを頼っていいのか」と素直に受けとり、すぐさま相談に行っていましたか?

 そんなことをする人はまずいません。「自分の不甲斐なさを知られたくない」という保身や、なるべく上司に迷惑をかけたくないという遠慮が働くからです。

「部下から頼られたい」と思うなら、まずは「上司が部下に甘える」べきです。上司が部下を信頼し、甘え、頼るからこそ、いずれは部下も上司を素直に頼ってくれるようになります。この順番を忘れないで下さい。