裁判所も不貞を認めました。慰謝料も支払われました。私は勝ったんです。でも、何も終わっていませんでした夫の10年以上の不倫に悩む37歳主婦「裁判所も不貞を認めました。慰謝料も支払われました。私は勝ったんです。でも、何も終わっていませんでした」(写真はイメージです) Photo:PIXTA

筆者は、吉本興業でお笑いコンビ「オオカミ少年」として活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。探偵歴十数年。これまで数え切れないほどの「誰にも言えない悩み」と向き合ってきました。今回ご紹介するのは、不貞相手への慰謝料請求訴訟で勝ったにもかかわらず、少しも救われていなかった一人の女性の話です。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳/登場人物は全て仮名)

過去に夫の不貞相手から
慰謝料をもらっている女性からの相談

 片岡探偵事務所を訪ねてきたのは、村嶋里美(むらしまさとみ・37歳)さんでした。

オオカミ少年・片岡正徳オオカミ少年・片岡正徳(かたおか・まさのり)
芸人(吉本興業所属)、構成作家として「オールスター感謝祭」「さんま・玉緒のあんたの夢をかなえたろかSP」「ドラマでクイズ!THEキリヌキ」「笑神様は突然に…」などに関わる。
片岡探偵事務所代表取締役。

 東京都中央区で13歳と11歳の2人の子どもを育てている専業主婦です。里美さんは結婚後、夫の要望で仕事を辞め、家事と育児に追われてきました。身なりは品良く整っていましたが、目の下には隠し切れない疲れの色がにじんでいました。

 里美さんは席に着くと、テーブルの上に分厚い書類袋を置きました。

 2年前に別の探偵社に依頼し、夫の村嶋隆一(むらしまりゅういち・44歳)さんが女性のマンションへ出入りする証拠を入手しました。

 その調査報告書を基に不貞相手へ慰謝料を請求し、裁判所から270万円の支払いを命じる判決を得たそうです。

「証拠なら、もう十分過ぎるほど持ってはいるんです」