●始末書
始末書は、社員として会社に迷惑をかけたり損害を与えたりしたときに、会社に対してお詫びし、「二度としません」と誓うための文書だ。事件や事故が起こったら、すぐに上司に報告し、相談することが大切。始末書は一段落してから書くものなので、始末書の中で詳しい経緯を説明する必要はなく、自分の責任を認め、「お詫び」と「誓い」を書く。始末書に似たものに進退伺いがあるが、こちらは会社を揺るがす大きな事件・事故のときに、責任者が自分の責任を認め、辞表と一緒に提出するもの。
●諸届け
諸届けは、退職届を除き、会社に用紙が備えてあるはずだが、前例がない休職をとる場合など用紙がないことが考えられる。今回は、その文例を掲げた。
始末書サンプル
【CASE1】交通事故を起こした!
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平成○年8月28日
営業課長
秋山秀一様
営業課
君島正己
始末書
私は、平成○年8月22日午後4時頃、商品を配送中に運転を誤ってブロック塀に衝突し、営業用車両および商品を破損する事故を起こしました。
私の不注意のために会社に多大な損害を与えたばかりか、納品先および事故現場の民家にもたいへんなご迷惑をおかけし、会社の信用を傷つける結果となりましたことを深く反省し、心からお詫び申し上げます。
今後は二度とこのような不始末を繰り返さぬよう、十分に注意しますことを固くお誓い申し上げます。
記
【破損物】
営業用車両(車両番号8番、○○○○バン)
商品(FFK210、6ケース)
ブロック塀(北区○○2-45、川島吉男氏所有)
以上
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【この文例のポイント】
会社に与えた損害が大きく、責任を問われてもやむをえないような場合は、最後に「今回の不始末について、どのような処分を下されても異議はございません」と書き添え、反省の気持ちを深く表現する。