日本のホテルランキングを地域別に見ると、沖縄のホテルの質の良さが際立つ。宿泊客3466人に聞いた「最近5年間に泊まったホテルの中で最も満足した(良かった)ホテル」と「不満を感じた(悪かった)ホテル」という調査で作成したベストホテルランキングに表れた特徴の1つだ(方法については文章末をご参照ください)。
昨年の観光客数が前年比10%超の伸びで過去最高の706万人を記録した沖縄。世界屈指の美しさの海はもちろんだが、ホテルはそれだけに頼らない魅力をさまざまな形で醸し出している。
沖縄県内でのベスト5は次の通りだ。
1位 ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄(全国順位9位)
2位 ザ・ブセナテラス(同15位)
3位 オキナワ マリオット リゾート&スパ(同28位)
4位 ルネッサンス リゾート オキナワ(同31位)
5位 カフーリゾート フチャク コンド・ホテル(同38位)
今回の「ベストホテル」調査で上位50に入った沖縄の5つのホテルは、もう一つの「悪かったホテル」の調査での回答はゼロだった。訪れた客に不満を感じさせないクオリティの高さが浮かび上がる。
全国で9位、沖縄県内1位は、「ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄」。昨年20周年を迎えた。良かった理由として多かったのは、「サービス」だ。
マーケティング課の谷次瞳氏は、「沖縄本島で屈指の透明度を誇る読谷村のニライビーチや、スペイン風の建物も自慢ですが、当ホテルの良さは何といってもスタッフにあります。スタッフ自らがアリビラファンであり、アリビラで働いていることを誇りに思いながら、楽しんでおもてなしをしています」と説明する。
それがよく表れているのが、2013年5月に結成されたバンド&ダンスチームである。
ベルサービスやシェフなど、部門を超えた総勢35人のメンバーによる土曜の夜のダンシングパフォーマンス「サタデイ・ナイト・フィーバー」は、お客から「クオリティの高さに驚いた」「感動して思わず泣いた」などの声が多数寄せられ、今やアリビラになくてはならない存在になっている。