転職回数を機械的に判断する企業は
社員のキャリアプラン軽視の傾向が

 最後に、転職回数に関する条件だ。募集要領に転職回数3回までなどとの記述を見かけることがよくある。「転職回数が多い候補者は、当社にも長く勤めてもらえないかもしれない」、また、「耐性がないかもしれない」と考えるからだろう。しかし、転職回数で機械的にスクリーニングすることは適切な方法だろうか。

 転職回数が多くても、各々の会社でしっかりとした経験を積み、貢献をした人もいるはずだ。自身のあくなきキャリアアップのプランを、社外のポジションを得ることで実現してきた人もいるに違いない。不幸にも自身の努力ではどうにもならない理由で転職せざるを得なかった人もいるだろう。

 それらの事情を斟酌した上で判断すべきであって、転職回数のみで判断している会社は、そもそもキャリアプランを描くこと自体に重きを置いていないと言わざるを得ない。

 今回取り上げた5つのポイントは、いずれも、採用プロセスの善し悪しだけにとどまらず、その会社の成長度合いを大きく左右する要素である。これらの点を見極めて企業を選び、積極的なキャリアアップを実現いただければ幸いだ。

※社名や個人名は全て仮名です。本稿は、個人の見解であり、特定の企業や団体、政党の見解ではありません。