人を許すことはわたしたちには難しい
『森のイスキア』を訪れる人の中で「人を許せない」という人がいますが、ほんとうに許すということは難しいことです。
許すとは和解すること。苦しみであっても自分で受け入れることなのですね。自分で受け入れないことには何も進んでいきません。
でも、許すとか許さないとか、そういうことはわたしたちにはできないことで、やっぱり神様にお任せすることなのですね。
神様の声は今すぐには聞こえてきませんが、自分の気持ちが落ち着いたら聞こえてきますから、時間をかけることですね。
そしてチャンスが出てきたら、それを素直に受け入れることですね。
作家の田口ランディさんが、お話しされたことですが「一生許さない、と思った人がいても5年ほどすると忘れる」と。
それで、こちらは名前すら忘れているのに、何年後に会ったときに、相手はずっとそのことを覚えていたそうです。
そのときランディさんは、何かをされた人よりも何かをした人のほうが辛いんだな、と思ったって。それで自分はする側にはならないようにしようと思った、とおっしゃっていましたよ。
なかなかそのように考えることも難しいといえば難しいことですが、少しでもよくしたいと思わなければ、そこまで運びません。
だから自分でそこのところまでよく考えて、生活の中に透明ということを入れて生きたいと思うのですね。
できないと思えばできません。だから、少しずつでもこうしましょうという気持ちを持っていただきたいなと思います。