ノー残業デー、会議30分ルールだけで
「残業せずに売上アップ」はできない

社外部活動としてバレーボールをする社員たちも

 その後、私は37歳で独立し、今のランクアップを起業しました。そして「活躍する女性を救いたい!女性が一生活躍できる会社を作りたい!」と真剣に考え、取り組んだのが、長時間労働の撲滅でした。私が目指したのは、残業しないで売上を上げる会社なのです。

 長時間労働を撲滅するのは、ノー残業デーや、仕事の棚卸をしたり、会議30分ルールなど、いろんな方法がありますが、時間を節約するだけでは、残業はなくなったとしても、売上を上げることはできません。

 では、残業しないで売上を上げるためには、どうしたらいいのか?それは、売らなくても売れる製品やサービスを作ればいいのです。もっと言うと、他社と圧倒的に差別化した製品を作ることがポイントなのです。

 以前の広告代理店がどうして長時間労働だったのか?それは、どこの会社でも売れる媒体や広告を売っていたからです。競合他社とは価格競争になり、利益が少なくなる。だから、他社に負けないように、たくさん企画書を作って、たくさん営業しなくてはならなかったのです。この繰り返しで売上を上げており、この繰り返しこそが、長時間労働のすべてでした。

 世の中には、売らなくても注文が殺到している製品やサービスがたくさんあります。そうなれれば、売りに行かなくていいので、残業しなくて済むのです。

 私たちが作った「ホットクレンジングゲル」という製品は、圧倒的に差別化できた製品となり、大ヒットしました。このヒットの理由は、毛穴の黒ずみが落ちること。しかも、きれいに落ちるのに洗浄成分を使っていないから肌が全く乾燥しないんです。おかげで肌の乾燥に悩むお客様から圧倒的な支持をいただきました。

 さらに、昨年発売した「BBリキッドバー」は、発売1ヵ月で1万本を売り上げるヒット製品になりました。この製品は、30秒でベースメイクが完成する画期的なBBクリーム。ママになった社員が、自分の悩みを解消したくて製品化したものです。

 出産すると、メイクをする時間が全くなくなります。多くのママがスッピンなのは、自分に構う時間がないから。それを身をもって体験した彼女は、ささっと塗れてしまうスティックタイプを考えつきました。これは大当たり。時間がないママでも30秒でササッときれいになれるんです。まさに、忙しいママが考えたアイデア製品です。

 このように、差別化した製品やサービスのアイデアは、たくさんの新しい経験によるインプットが必要なのです。たくさんのインプットのおかげで新しい発想が生まれ、形になり、会社が成長するのです。