スマートエイジングライフ
【男性型脱毛症編】 2015年5月25日
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実は薄毛に逆効果!誤解しがちな抜け毛対策は?

――日本臨床毛髪学会 常任理事 倉田荘太郎医師に聞く

薄毛は発症すると絶対止まらない
育毛剤の輸入には注意を

――薄毛の進行を止めるには、何が最も効果的でしょうか?

 男性の薄毛は発症すると必ず進行します。放置して薄毛が元に戻ることは自然現象としてありません。進行がゆっくりで変化を感じない方もいますが、努力でしか回避できないのです。気合では止まりませんので、まず男性の場合は育毛剤が適切です。軽い時期には軽い育毛剤で、進行して日常生活に影響が出る場合には強いものを使いましょう。外用剤ではミノキシジルという成分を含有したもの、フィナステリドという内服治療薬も出てきており、かなりの効果を得ることもできます。それでも効かない場合は、いろんなものを組み合わせるのも1つの方法です。

 例えば、発毛LED療法やローレベルレーザー、育毛剤を内服と外服を組み合わせて使用したり、それでも効果のないときは自毛植毛という方法もあります。

 育毛剤の場合、種類がたくさんありますが、日本皮膚科学会では使い方のガイドラインを作り、どんな状態にはこれが有効という方法を示しています。気になる方は、一度ご覧になってみてください。

 進んできた方は、自分の状態をまず知ることが大切です。専門家である毛髪診断士や病的な場合は皮膚科の診断が必要です。医薬品としての育毛剤も出ていますから、処方が必要な場合もあるので、お医者さんに行きましょう。

 育毛剤は成分によって特徴が様々ですが、医療でも推奨している「ミノキシジル」には血圧降下作用があります。大量に使うと、血圧が下がる可能性もあり、頭頂への外用ではあまり影響はないと思いますが、内服で使う場合には注意が必要です。最近、ネットなどで海外の育毛商品を購入する方も増えていますが、循環器系への影響もありますから個人での使用は勧められません。

 また、よくスカルプシャンプーで育毛をしようと勘違いする方がいますが、それらに育毛作用があるわけではありません。育毛しやすい状態に頭皮を整える下地作りになりますので、それを理解して使用しましょう。

 一方、女性の場合、男性と同じような強力な医薬品の内服薬は原則使えませんので、外用剤に頼るしかありません。女性向け商品としては、育毛作用だけでなく、髪のコシを強くしたり、太くするヘアケア商品を使うのも1つです。ある程度進んだ時には、女性の場合はファッション性も高いので部分ウィッグの使用を検討するのもいかがでしょうか?


40代からの健康のツボ

働き盛りの40代。しかし30代までとは違い、忙しいのに無理が効かなくなるなど、体の不調を感じ始めている人も多いのではないでしょうか。この連載では40代になったら特に気にしておきたい疾患、病気をご紹介。早い時期から健康寿命を延ばすための体の付き合い方を、各分野のトップを走る医師に伺います。
 

「40代からの健康のツボ」

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