世にはびこる、イカサマ投資アドバイザーに
だまされてはいけない

 したがって、世にはびこるイカサマ投資商品や投資アドバイザーを見抜く一番目の目安として、もし相手が“年間15%の利回り”ないし、仮に“年間10%の利回り”ですら「確実に稼げる」と言ってきたら、ほぼ100%嘘だということである。

 むしろ、元本保証をうたってその金利が銀行金利より高かったら、それだけで100%嘘なのだ。なにせそれが本当なら銀行にお金を預ける人はいなくなり、みなその商品に投資するはずなのだから。

 また、嘘つき投資アドバイザーにつきものなのは、ダウンサイドリスク(損をするリスク)の説明をアップサイドリスクの説明と同じ分量で丁寧に説明できないということである。

 投資の世界の常識だが、基本的にアップサイドリスクとダウンサイドリスクは同じマグニチュードで存在する。大儲けする可能性がある投資商品は、基本的に同じくらいの振れ幅で大損するリスクが存在するのだ。よってもし投資アドバイザーがあなたに何か投資商品を売りつけようとしてきたら、“損をするリスク”の中身を厳しく問いただそう。

 そこで丁寧にリスクファクターを説明できない人からは、決して投資アドバイスを受けてはならないのである。

 今回もブツブツと書き綴ってしまったが、今回のオバサン投資家に伝えたいメッセージは、以下の通りである。

 世の中には、家族の状況と資金の性質、そしてどのような人生を送りたいかというビジョンに応じて、投資の目的と投資対象が変わってくる。

 そして自分の人生にとって必要な “戦略的資産”を知る必要があり、まずもってこの世界最長寿国において、老後の資金を形成するのは、破綻する国の年金システムに頼れない、自己責任だということだ。

 そして投資判断で最も大切なのは、世にはびこるイカサマ投資アドバイザーに惑わされず、元本保証で年利8%などの高い利回りをうたう投資商品はほぼすべて嘘であり、また値下がりリスクを懇切丁寧に説明しない投資アドバイザーを絶対に信用しない、という自己規律が大切なのである。