アメリカの経済誌『フォーブス』が公式サイトで恒例の世界長者番付を発表したが、その「スポーツ選手版」がなかなか興味深い。

 世界のプロスポーツ選手が、この1年間で得た試合の報酬や年俸、スポンサー契約料、CM出演料などを合算し、多い順に100位までランキング化したものだが、今年の1位、プロボクシングのフロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)の稼ぎが、とんでもない額なのだ。

T・ウッズの年収記録を
ダブルスコアで一気に抜き去る

 なんと3億ドル。現在の為替レートが1ドル=123円だから、日本円にすると約369億円だ。フォーブスがこれまで発表してきた最高額が2008年のタイガー・ウッズの1億2500万ドル。メイウェザーはこれを2倍以上塗り替えるプロスポーツ選手史上最高年収記録を作ったことになる。

 メイウェザーは昨年に続き2年連続で長者番付1位となったが、昨年の年収は1億500万ドル。それを今年、大きく上まわったのは5月に行われたマニー・パッキャオ(フィリピン)との世界ウェルター級タイトルマッチで得た報酬が大きい。

 この試合は「世紀の対決」と言われただけあって、当初から両者に支払われるファイトマネーは合わせて3億ドルというビッグマッチだった。加えてペイ・パー・ビュー(有料視聴)の売上が伸びれば、それが報酬に上乗せされる仕組みになっていて、最終的にメイウェザーが得たファイトマネーは2億8500万ドル。これにスポンサー契約料1500万ドルがプラスされ3億ドルに達したというわけだ。

 2位はこの試合の相手パッキャオで1億6000万ドル。これも1試合でウッズが持つ最高年収記録を超えた。それだけ、あの「世紀の対決」がケタ外れの試合だったということだ。

 以下、10位までの選手とその年収は以下の通りだ。

 3位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)サッカー・7960万ドル
 4位 リオネル・メッシ(アルゼンチン)サッカー・7380万ドル
 5位 ロジャー・フェデラー(スイス)テニス・6700万ドル
 6位 レブロン・ジェームス(アメリカ)NBA・6480万ドル
 7位 ケビン・デュラント(アメリカ)NBA・5410万ドル
 8位 フィル・ミケルソン(アメリカ)ゴルフ・5080万ドル
 9位 タイガー・ウッズ(アメリカ)ゴルフ・5060万ドル
 10位 コービー・ブライアント(アメリカ)NBA・4950万ドル