別の校長は、不祥事を起こした生徒がいて、その生徒に、こう説教したという。

「そんな態度では、将来、道路を工事する人にしかなれないぞ!」

 こういう価値観の人が、どうして校長に就くことができるのか。いったい、どのような教育哲学や方針をもって、現場で子どもたちに接しているのか首を傾げたくなる。

自らが生徒をいじめる教師も
「次は自分がターゲット」と恐れる生徒たち

 いじめに対する感性の鈍い人が、どうして学校現場に来るのか。

「実は、自分がいじめる体質の教員もいるんです」 

 最近も、アトピーの子どもに向かって、教員が痒い真似をしながら「今日は、身体かかないのか?とからかったというニュースが報じられた。

 その光景を見ていた児童も気持ちが悪くなって学校に行けなくなり、発覚して謝罪した。

「アトピーの子は、親に言えなかったのでしょう。ところが、先生がいじめているわけですから、神経が普通の子は、おかしくなっちゃったのではないか。いじめは、いじめられている当事者だけでなく、見ているほうがたまらくなるという影響も及ぼす。自分がかばえば、自分もターゲットになります」

 いじめが起きたとき、誰かしらが気づくことで、組織が正常に機能していれば、加害者を指導することや処分することもできるという。

 あるとき、男女の集団が、1人の男の子のパンツを脱がしていたことがあった。しかし、被害者の男の子は、ヘラヘラと笑っていた。

 その後、クラス中の生徒が、向き合おうとする担任に対し「あれは、いじめではない」と訴えてきたそうだ。

 被害者が孤立している場合、本人自身もいじめられていることを認めたくないという場合や、認識できないケースもあるという。

 いじめとは、何なのか。人間性を傷つけるとは、どういうことなのか。