イタリアはこれまでずっと中国人にとってヨーロッパの人気観光地のひとつであった。今年5月よりスタートしたミラノ国際博覧会もまた中国人観光客を惹きつけるセールスポイントとなった。

 イタリアでは延べ100万人の中国人観光客が博覧会を訪れると見込んでいる。中国人観光客の利便性のため、申請書類がすべて揃っていれば、イタリア在中国大使館は36時間以内に個人観光および商用ビザを発給することを承諾した。

 また、イタリア大使館はいくつかの旅行社と提携し、博覧会の入場券を持つビザ申請者には優遇措置が与えられる。エアチケット・ホテル・ビザの手配を同時に提携旅行社に頼むと、「優先ルート」が利用できるというものだ。

 2020年までに、海外旅行を楽しむ中国人は2億人に達する可能性も囁かれている。中国人観光客を誘致するために、そのビザ申請と発給に利便を図ろうと、多くのヨーロッパの国々が知恵を絞っている。ビザ手続きの短縮のほかにも、フランスやフィンランドなどでは申請者が何度も足を運ばなくてすむよう、ビザを速達で届けるサービスも行っている。

 振り返って考えると、日本の訪問ビザを取るために、1週間近くもかかる。ビザ発給措置の緩和に何度も踏み切った日本だが、この頃、日本のビザ取得に手続きが面倒で時間もかかるといった愚痴がよく聞かれる。他の国々がさらに先を行ったからだ。さて、日本はどうしたものか。