日本最大の活断層の上に建つ原発の恐怖

 同じように、中央構造線もそろそろ動くだろうと見られている。川内原発は不幸にして、その日本最大の活断層の上に建っているのだから、そもそもこんな場所にあることが間違いなのだ。

 中央構造線が動けば、マグニチュード8という内陸型地震として最大の揺れに襲われる。しかも、大地震が原発の直下で起こるのだから、東日本大震災で、至るところが破壊された福島第一原発とは比較にならない巨大な揺れに襲われるのである。

 原子力発電所の敷地そのものがはね上がるので、耐震性も何もない。原発ごと吹き飛ぶ大惨事となる。

 加えて現在は、それを予告するかのように、地球の動きが止まらない。
 誰もがご存知の通り、九州全体の火山の噴火が日本一、という活発な状態を続けているのだ。

 すなわち、2009年にはじまった鹿児島県の桜島の大噴火は、2010年以後、1000回を超える噴火を4年間も記録し続け、昨年だけ爆発的噴火が450回へと半減したが、安心できるどころか、逆に、噴煙の高さが3000メートルを超える噴火が16回を数え、爆発の規模はむしろ拡大傾向にあるのだ。

 2011年1月26日には、桜島の北にある霧島山の新燃岳《しんもえだけ》で大噴火が起こった(その直後に東日本大震災が起こったのである)。

 2014年11月25日には阿蘇山噴火が起こって噴煙が1500メートルに達したかと思うと、2015年5月29日には、前年に噴火がはじまった鹿児島県の口永良部島《くちのえらぶじま》で大噴火が起こり、噴煙が9000メートルに達した。つい先日のことだ。