J1リーグのセカンドステージが開幕した。
ファーストステージを無敗(12勝5分)で制した浦和は松本の粘りに苦しみながらも、しっかり守り切って2-1で勝利。試合巧者ぶりを見せた。
3位だった広島は仙台(7位)の、4位だったガンバ大阪は甲府(12位)の奮闘に苦戦したが、なんとか勝ち切った。ファーストステージ2位と5位の上位対決となった「多摩川クラシコ」FC東京vs川崎戦は、前半は拮抗した展開だったものの後半早々に先制点をあげた川崎が主導権を握り、2-0で勝利した。6位の横浜Fマリノスは16位だった山形と引き分けたが、FC東京を除き、上位はほぼ順当にセカンドステージのスタートを切ったといえる。
一方、ファーストステージを3勝しかできず17位で終えた新潟は鹿島を相手に1点リードで後半アディショナルタイムを迎えたが、最後の最後でたて続けに失点する悔いの残る敗戦。また、最下位だった清水は神戸に0-5の大差負けを喫した。まだリーグ戦の先は長く、挽回は十分可能ではあるもののサポーターにとってはJ2降格の危機が頭をよぎる情けない敗戦だった。ファーストステージの力関係がおおむね継続するスタートだったわけだ。
選手・チームの走行距離、
ダッシュの回数データが提供開始に
ところで今季からJ1リーグはファンに対して新たな情報提供サービスを始めた。最新鋭のトラッキングシステムを利用して選手やチームの走行距離とスプリント回数を解析、そのデータを情報サイト『Jリーグ.jp』で見ることができるのである。
トラッキングシステムは軍事技術のミサイル自動追尾のシステムを応用したもの。メインスタンドに設置された2台の専用カメラがピッチ上のすべての動きを追尾することで、選手の走行距離やスプリント回数がデータ化され、数字として示すことができるのだ。
このシステムはすでに欧州の主要リーグ、イングランド・プレミアリーグ、ドイツ・ブンデスリーガ、スペイン・リーガエスパニョーラなどでもすでに導入され活用されている。また、W杯でも2010年南ア大会から、このシステムが導入されるようになった。