問題解決においては、「仮説を持て」ということを当たり前のように言われます。そして「ゼロベースで考えよ」ということもよく聞く言葉です。たとえば、あなたが新たな投資先を発掘するベンチャー・キャピタリストだとします。何の調査もせずに、いきなりベンチャー企業を訪問するでしょうか?
よくある勘違いですが、新しい業界や会社にコンタクトをする際に「ゼロベース思考」や「素人の新鮮さが大事」と、事前調査を怠るのはプロフェッショナルではありません。
日本のベンチャーキャピタル業界の第一人者である日本テクノロジーベンチャーパートナーズの村口和孝社長は、その昔、見知らぬ土地で企業訪問をする際に、企業の下調べをして、それから現地の役所に行って現在の街の情報を入手し、次に神社を訪れて昔の街の情報を仕入れてから経営者に会ったそうです。市役所や町役場は現在の街の中心であり、神社は昔の街の中心だからだそうですが、これだけ調べて訪問すれば、初めて会う経営者ともすぐに打ち解けて、深い話をすることができたそうです。
これは一例ですが、労力を厭わずに調査し、仮説を考え抜くことで、価値は生まれるのです。
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■企業訪問をする際には必ず事前調査を行った上で仮説を持って臨む